オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
『秋葉、本当に可愛いよなぁ。
幸せだなぁ...。
このまま付き合いたいよなぁ』
宇宙の口から漏れる言葉にドキドキが止まらない。
チラッと横顔を見つめているのに、
宇宙はずっと空を見上げていた。
『うんっ。幸せだよっ。
宇宙...宇宙って付き合った人いるの?』
『うんっいるよ。中学時代、付き合った。
2年間かな。
秋葉は?』
『秋葉も中学時代に3年間、付き合った人いるの。
幼なじみだったよ』
この日の夕暮れ時、
お互いの恋愛の話をしたふたり。
『宇宙の好きだった子って...どんな子?』
『うん、綺麗な子だった。
誰からも好かれる子だったし、
友達と三角関係になって別れたんだけど...』