オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜



そうだったんだ...



はじめて聞いた宇宙の好きだった子の話。




『うん。あっ、苦しくなるでしょ?
もう大丈夫だから...』




空を見上げていた宇宙がチラッと見て、
薄っすらと目を細めた。




『秋葉、学校中に流れた噂...ツライけど大丈夫だから。
俺...いつか付き合いたいんだ』


『えっ。いま、何て言ったの?』


『秋葉と付き合いたいんだ。
だから待っていて欲しいんだ...』





秋葉と付き合いたい...?



いつまでも待っているから、
笑顔をなくさないで。




『うん。秋葉は待っているから』


『秋葉、本当のこと言うよ。
俺、秋葉にヒトメボレしていたんだ...』



秋葉にヒトメボレしていた事を知った。


秋葉も同じように宇宙にヒトメボレしていたんだよね。
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