オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
『秋葉へ〜
俺が居なくなってしまう事を考えたら、悔やむことばかり。
でもどうしようも出来ない。
居なくなってしまった時を考え、
秋葉の事は、聖夜に頼んであるから。
幸せになってくれ』
宇宙..宇宙..
こんなに苦しみに怯えていたなんて..
こんなに苦しみながら考えてくれている宇宙。
涙をずっと流しながら読む秋葉のそばで、
聖夜クンも同じような手紙を読んでいた。
『宇宙、こいつ..アホか..』
『宇宙..』
宇宙が書いてくれていた手紙、
それは秋葉の宝物。
49日法要までが終わり、
アパートの遺品整理をしながらも喪失感がハンパなかった。