オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





宇宙が残した洋服や漫画本やCD..
すべては彼のご両親が取りに来てくれた。




EXILE..
それは、ふたりにとっての共通の話題だった。




ふたりいつも、
一本のイヤフォンを使用して聞いた高校時代。




宝物だし貰っておくと決めて、
カバンの中に入れた。




これと、
指輪が形見になってしまった。






宇宙と一緒に映した写真たちも、
やっぱり捨てられず..
見ては何日も泣いた。




それからは、
アパートを退居して実家に戻ってしまった。




『秋葉、おかえりなさい。
よく頑張ったね』


『秋葉、お疲れ様。頑張ったな』




両親はその頑張りを称えてくれて、
慰めてくれた。
< 234 / 249 >

この作品をシェア

pagetop