オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
宇宙が残した洋服や漫画本やCD..
すべては彼のご両親が取りに来てくれた。
EXILE..
それは、ふたりにとっての共通の話題だった。
ふたりいつも、
一本のイヤフォンを使用して聞いた高校時代。
宝物だし貰っておくと決めて、
カバンの中に入れた。
これと、
指輪が形見になってしまった。
宇宙と一緒に映した写真たちも、
やっぱり捨てられず..
見ては何日も泣いた。
それからは、
アパートを退居して実家に戻ってしまった。
『秋葉、おかえりなさい。
よく頑張ったね』
『秋葉、お疲れ様。頑張ったな』
両親はその頑張りを称えてくれて、
慰めてくれた。