オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





宇宙の逝去後、
1週間が過ぎた頃。





沈んだままの秋葉を気分転換を、って誘ってくれた聖夜クン。




車を走らせて、
向かっていたのは5月の海。




海には入れないけど、
浜辺を歩いていたふたり。




『秋葉ちゃん、座って』



そう言われるがままに座っていた秋葉に、
聖夜クンが渡して来たのは..かすみ草と薔薇の花束。




急なことについていけない..
どうしたらいいかわからない。




『秋葉ちゃん、これ..俺から。
受け取ってください。
良かったら付き合ってください』


『えっ、でも..』


『宇宙の身代わりとかじゃない。
確かに、秋葉ちゃんのこと頼むって言われたんだけど..。
俺は秋葉ちゃんが好きだ』
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