オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
“ 離れろ、ブス ”
“ 学校に来るな ”
それだけに留まらず、
教科書を隠されていた日だってある。
必死で探していたのに、
教室の後ろの方で笑い合う美織ちゃんたち。
その日は、
吐き気を繰り返してしまい早退したんだよね。
同じクラスに在籍する深雪だけは唯一の味方になってくれている。
すぐさま、
宇宙に声をかけていた様子。
その日の夕方、
学校終わりの宇宙が家に来てくれていた。
ピンポーン ♪
『はい』
モニター越しに映るのは宇宙の顔だった。
『高鍋です』
宇宙...?
何しに来たのか、頭の中は真っ白だった。