オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜





家の真裏の公園の遊具にいた時、
いつもならば喜ぶはずの大好きな夕陽を見ても心が沈んでいたし。





『秋葉、この際で申し訳ないんだけど...』


『何...』



笑顔ではない宇宙は、
しんみりと話をはじめた。




『秋葉、好きだよ。付き合ってください』




...宇宙?



宇宙から告白された。






宇宙のこと好きな女の子はたくさんいる。


宇宙に相応しい女の子は必ずいる。




分かっているのに、
秋葉は気持ちが浮かない。




好きなんだけど...
大好きなんだけど...



付き合いたい気持ちに嘘はひとつとしてなかった。






後先のことが怖くて、
臆病になっていたんだね。
< 48 / 249 >

この作品をシェア

pagetop