オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
家の真裏の公園の遊具にいた時、
いつもならば喜ぶはずの大好きな夕陽を見ても心が沈んでいたし。
『秋葉、この際で申し訳ないんだけど...』
『何...』
笑顔ではない宇宙は、
しんみりと話をはじめた。
『秋葉、好きだよ。付き合ってください』
...宇宙?
宇宙から告白された。
宇宙のこと好きな女の子はたくさんいる。
宇宙に相応しい女の子は必ずいる。
分かっているのに、
秋葉は気持ちが浮かない。
好きなんだけど...
大好きなんだけど...
付き合いたい気持ちに嘘はひとつとしてなかった。
後先のことが怖くて、
臆病になっていたんだね。