オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
『秋葉っ』
突然、宇宙の声が弾んだ瞬間だった。
『何』
『虹出てるよ』
空には、
夕陽の奥に綺麗な虹が浮かぶ。
『秋葉、好きなんだ』
横顔をチラッと見ていた時、
宇宙は目を細めて空を見上げていたのに、こう伝えてくれた
『秋葉、学校では苦しいかも知れない。
俺が隣にいて、秋葉を笑顔にしたいんだ...』
って、想いをぶつけてくれた。
『宇宙、付き合ってください』
『秋葉を笑顔にしていくから』
『宇宙...ありがとう』
そう伝えるのは簡単なことじゃないんだけど、宇宙から離れたくはなかった。