オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
その晩、
病棟でお母さんと話をすることにした。
学校であったイジメを明確に話をして、
お母さんが涙ぐんでしまったんだよね。
しかも
それは今となれば、相手の方が幼い考えがあってのものだと、お母さんは言う。
付き合っている宇宙のことは、
次の日にようやく話せた。
『そう。
分かったけど入院は長引くかも知れないから、いつか会わせて...』
『うん♪ 』
『でも、未遂で終わって良かったけどやめてよっ。
心配になるわよ』
『ごめんなさい』
自殺未遂で終わって良かったけど、
本当は命を断ちたかった。
こんな日ばかり続いて、
生きる価値がない...
そう思っていたから。