もしもこの世界がバラ色なら私は幸せなのでしょうか。
「わぁ、美味しそう」


着いたお店はオシャレなイタリアン。



ショーケースに並べられてる食品サンプルを見ながらそう呟けば



隣からクスクスという笑い声が聞こえてきた。


隣を向けば、口元を手で押えながら笑っている健人の姿が。


「可愛い」


自然に聞こえてきたその言葉に私の体温が上がる音がした。



「さ、入ろっか」


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