もしもこの世界がバラ色なら私は幸せなのでしょうか。
~健人side~
「息、苦しくなってきちゃったね。ゆっくり深呼吸してね?」

藍ちゃんは、俺の手を振り払って、

「そんなこと言わない方がいいですよ。」

「結局自分のためにいい人ぶるだけ。口だけなんですよ。私の気持ちなんて誰もわかるわけない!」


なんて言われた。


「なんでそのまま死なせてくれなかったの?!一ヶ月どころか永遠に眠っていたかった!」

「死なせられないよ。」

なんでこの子は思いつめた顔をするんだろう。

泣くわけでもない。

むしろ我慢をしているような。

そんな感じ、


「それは医者だからですよね。」

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