乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
【長い夜】
それから12時間後の夜9時頃だったと思う。
てつろうは、極度のホームシックにおちいったことが原因でアカン男になってもうた。
場所は、高松市今新町の通りにて…
(テーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテー…)
失意のてつろうは、ことでん本線のふみきり付近の角にあるファミマの駐車場にいた。
この時、ふみきりでボンヤリとたっているゆりこを見た。
ゆりこは、フラフラとした足取りでふみきりをわたろうとしていた。
「あぶない!!戻れ!!」
てつろうは、ふみきりに入ろうとしていたゆりこを力づくで阻止した。
「やめろ!!入るな!!」
「イヤ!!離して!!」
「アホなことするな!!」
「離して!!離して!!」
(テーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
その間に、高松築港駅へ向かう電車が通過した。
電車は、通常ダイヤで運行することができた。
てつろうは、ゆりこを連れてファミマへ連れて行った。
その後、てつろうはゆりこに与えるアイスクリームを買いに店に入った。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ゆりこは、駐車場に設置されているベンチに座ってくすんくすんと泣いている。
てつろうは、ベンチに座って泣いているゆりこにロッテ雪見だいふくを与えた。
「ゆりこ、アイスクリームだよ。」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ゆりこは、くすんくすんと泣きながらアイスを食べている。
アイスクリームを食べ終えたゆりこは、てつろうに離婚したあとにどんな暮らしをしていたのかを話した。
そして、徳島でドーセーしていたホストとの間に赤ちゃんができたことを話した。
「てつろうさん。」
「ゆりこ。」
「あのね…ゆりこね…胎内に赤ちゃんがいるの…」
「赤ちゃん…」
「徳島で…」
「待ってくれ!!」
てつろうは、ゆりこに『それ以上言うな!!』と言うて話しを止めた。
「てつろうさん、ゆりこは大事なことを話さなアカンけんいよんよ!!」
「いいからそれ以上言うな!!」
「てつろうさん…」
「今から尾鷲へ行こう!!実家の家族にわけを全部話す!!…気持ちは変わった…市役所の人たちに頭下げて、雇ってくださいとお願いする!!…ゆりこ、一緒に尾鷲へ行こう!!」
このあと、てつろうはゆりこを連れて尾鷲市へ向かった。
話しは、11月13日の正午過ぎであった。
ところ変わって、尾鷲市のたつろうさんの実家にて…
実家の大広間に、政子六郎夫婦とてつろうとゆりこと尾越(おこえ)の家の家族4人と日奈子の9人がいた。
この時、日奈子が麗彦と結婚したくないのでお見合いを断りたいと政子六郎夫婦に申し出たことによる話し合いをしていた。
その時に、てつろうがゴリ押しで入ったけんややこしくなった。
てつろうは、元彦の前でドゲザした。
そして、ゆりこと別れてくれとコンガンした。
「元彦さん…お願いです…ゆりこさんと別れてください…」
えっ?
ゆりこさんと別れてくれって…
それ、どういうことやねん…
てつろうからトートツに言われた元彦は、ひどくコンワクしていた。
ソレを聞いた政子は、激怒した。
「てつろう!!あんた何いよんかしら!?」
元彦のそばにいた美代子は、おたついた声で政子に言うた。
「政子さん、おちついてよぉ~」
「あんたはだーってよ!!」
「政子さん…」
「うちは、てつろうがおかしいこといよるけん怒っとんよ!!(六郎に向けて)あんたもだーとらんとてつろうをどついてよ!!」
ちょっと待ってくれ…
なんでオレがてつろうをどつきまわさなアカンねん…
六郎は、ものすごくつらそうな表情を浮かべながらつぶやいた。
ソレを聞いた美代子は、つらそうな声で政子に言うた。
「話しはもう分かったわよぉ~要はゆりこさんはてつろうさんとよりを戻すけん、元彦と別れてくれと言うことね…よく分かったわよぉ~」
「何いよんかしらあんたは!!元彦がお見合い相手を元カレにとられてくやしいとは思わんのかしら!?ドタマかち割ったろかとは思わんのかしら!?」
「もうええねん…よく考えたけど、うちは嫁はんいらんなったけん…」
美代子は、政子に麗彦元彦きょうだいに嫁はんは必要ないと言うて断った。
このあと、一家4人は足早に家から出て行った。
その後、てつろうは政子六郎夫婦にゆりこと再婚することを必死になって伝えた。
政子六郎夫婦は強く反対したが、てつろうは必死になって許し乞いをした。
その結果、政子六郎夫婦はてつろうとゆりこの再婚を許した。
翌日、てつろうは市役所の人たちに頭を下げて雇ってくださいとお願いした。
市役所の人たちは、てつろうの気持ちをくみ取って受け入れた。
しかし、2001年3月31日までの契約職員であった。
麗彦と元彦は『独身の方が気楽でええねん…』といよるけん、美代子は『そうね…その方がええねん…』と言うて甘やかした。
結婚をあきらめた日奈子は、名古屋にいる知人の紹介でフーゾクに転職することになった。
そして、イトが連れて来たムコセキの知人の子が11月15日に津市の児童相談所の職員たちに引き取られた。
イトの知人の子は、児童相談所を通じて孤児院へ移されることになった。
その一方で、ゆりこと結婚すると言うてヤッキになっているけんちゃんは、ゆりこがてつろうとよりを戻したことを知らずにいた。
ホンマのこと知ったら…
けんちゃんは、寝込むかもしれへん…
てつろうは、極度のホームシックにおちいったことが原因でアカン男になってもうた。
場所は、高松市今新町の通りにて…
(テーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテー…)
失意のてつろうは、ことでん本線のふみきり付近の角にあるファミマの駐車場にいた。
この時、ふみきりでボンヤリとたっているゆりこを見た。
ゆりこは、フラフラとした足取りでふみきりをわたろうとしていた。
「あぶない!!戻れ!!」
てつろうは、ふみきりに入ろうとしていたゆりこを力づくで阻止した。
「やめろ!!入るな!!」
「イヤ!!離して!!」
「アホなことするな!!」
「離して!!離して!!」
(テーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテーテー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
その間に、高松築港駅へ向かう電車が通過した。
電車は、通常ダイヤで運行することができた。
てつろうは、ゆりこを連れてファミマへ連れて行った。
その後、てつろうはゆりこに与えるアイスクリームを買いに店に入った。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ゆりこは、駐車場に設置されているベンチに座ってくすんくすんと泣いている。
てつろうは、ベンチに座って泣いているゆりこにロッテ雪見だいふくを与えた。
「ゆりこ、アイスクリームだよ。」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ゆりこは、くすんくすんと泣きながらアイスを食べている。
アイスクリームを食べ終えたゆりこは、てつろうに離婚したあとにどんな暮らしをしていたのかを話した。
そして、徳島でドーセーしていたホストとの間に赤ちゃんができたことを話した。
「てつろうさん。」
「ゆりこ。」
「あのね…ゆりこね…胎内に赤ちゃんがいるの…」
「赤ちゃん…」
「徳島で…」
「待ってくれ!!」
てつろうは、ゆりこに『それ以上言うな!!』と言うて話しを止めた。
「てつろうさん、ゆりこは大事なことを話さなアカンけんいよんよ!!」
「いいからそれ以上言うな!!」
「てつろうさん…」
「今から尾鷲へ行こう!!実家の家族にわけを全部話す!!…気持ちは変わった…市役所の人たちに頭下げて、雇ってくださいとお願いする!!…ゆりこ、一緒に尾鷲へ行こう!!」
このあと、てつろうはゆりこを連れて尾鷲市へ向かった。
話しは、11月13日の正午過ぎであった。
ところ変わって、尾鷲市のたつろうさんの実家にて…
実家の大広間に、政子六郎夫婦とてつろうとゆりこと尾越(おこえ)の家の家族4人と日奈子の9人がいた。
この時、日奈子が麗彦と結婚したくないのでお見合いを断りたいと政子六郎夫婦に申し出たことによる話し合いをしていた。
その時に、てつろうがゴリ押しで入ったけんややこしくなった。
てつろうは、元彦の前でドゲザした。
そして、ゆりこと別れてくれとコンガンした。
「元彦さん…お願いです…ゆりこさんと別れてください…」
えっ?
ゆりこさんと別れてくれって…
それ、どういうことやねん…
てつろうからトートツに言われた元彦は、ひどくコンワクしていた。
ソレを聞いた政子は、激怒した。
「てつろう!!あんた何いよんかしら!?」
元彦のそばにいた美代子は、おたついた声で政子に言うた。
「政子さん、おちついてよぉ~」
「あんたはだーってよ!!」
「政子さん…」
「うちは、てつろうがおかしいこといよるけん怒っとんよ!!(六郎に向けて)あんたもだーとらんとてつろうをどついてよ!!」
ちょっと待ってくれ…
なんでオレがてつろうをどつきまわさなアカンねん…
六郎は、ものすごくつらそうな表情を浮かべながらつぶやいた。
ソレを聞いた美代子は、つらそうな声で政子に言うた。
「話しはもう分かったわよぉ~要はゆりこさんはてつろうさんとよりを戻すけん、元彦と別れてくれと言うことね…よく分かったわよぉ~」
「何いよんかしらあんたは!!元彦がお見合い相手を元カレにとられてくやしいとは思わんのかしら!?ドタマかち割ったろかとは思わんのかしら!?」
「もうええねん…よく考えたけど、うちは嫁はんいらんなったけん…」
美代子は、政子に麗彦元彦きょうだいに嫁はんは必要ないと言うて断った。
このあと、一家4人は足早に家から出て行った。
その後、てつろうは政子六郎夫婦にゆりこと再婚することを必死になって伝えた。
政子六郎夫婦は強く反対したが、てつろうは必死になって許し乞いをした。
その結果、政子六郎夫婦はてつろうとゆりこの再婚を許した。
翌日、てつろうは市役所の人たちに頭を下げて雇ってくださいとお願いした。
市役所の人たちは、てつろうの気持ちをくみ取って受け入れた。
しかし、2001年3月31日までの契約職員であった。
麗彦と元彦は『独身の方が気楽でええねん…』といよるけん、美代子は『そうね…その方がええねん…』と言うて甘やかした。
結婚をあきらめた日奈子は、名古屋にいる知人の紹介でフーゾクに転職することになった。
そして、イトが連れて来たムコセキの知人の子が11月15日に津市の児童相談所の職員たちに引き取られた。
イトの知人の子は、児童相談所を通じて孤児院へ移されることになった。
その一方で、ゆりこと結婚すると言うてヤッキになっているけんちゃんは、ゆりこがてつろうとよりを戻したことを知らずにいた。
ホンマのこと知ったら…
けんちゃんは、寝込むかもしれへん…