乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
最終回スペシャル・前編
【どこへ帰る】
時は流れて…
2018年12月22日のことであった。
場所は、プリンスエドワード島にて…
A班のメンバーたちのスケジュールは、10月17日以降は予定通りにこなすことができた。
予定よりも1日早く年内のスケジュールが終わった。
A班のメンバーたちは、12月21日から2019年1月6日まで休暇を取る。
大番頭はんは、大阪で暮らしている息子さん夫婦の家で年末年始を過ごす。
事務長はんは、内子の自宅で暮らしているご家族と一緒に年末年始を過ごす。
宮出さんは、蔵本(徳島市)で暮らしている息子さんたちの家族と年末年始を過ごす。
たつろうさんは、松山の嫁はん方の実家で年末年始を過ごす。
すみれさんは、高校時代の友人たちと一緒に韓国へ旅行する。
ミンジュンさんとウェンビンさんとリチャードさんとケントさんの4人は、プリンスエドワード島で年末年始を過ごす。
私・イワマツは、あわただしい時期を乗り切ることができた。
休暇中は、桜子たちとアンナとラブラブの時間を楽しむ。
話しは戻って…
午後2時過ぎのことであった。
私は、グリーン・ゲイブルス周辺の地区にある木もれ日の小径をゆっくりと歩いていた。
『赤毛のアン』の作者・ルーシー・モード・モンゴメリーが命名したい『恋人の小径』である。
『恋人の小径』をひとりで歩いていた時、私は結婚式を終えたばかりのカップルさんとすれ違った。
アヴォンリー・ビレッジのロングリバー教会で結婚式を挙げたカップルさんであろうか…
新郎さんが白いウェディングドレス姿の花嫁さんをお姫さま抱っこして、木もれ日の小径をゆっくりと歩いていた。
幸せいっぱいのふたりをみた私は、切ない気持ちにかられた。
午後3時半頃であった。
グリーンゲイブルスを出発した私は、フレンチリバーの本籍地の家へ向かった。
桜子たちとアンナは、フランソワさんたちと一緒に散歩をしている。
もうすぐ桜子たちとアンナが家に帰る時間だ…
早く家に帰ろう…
私は、桜子たちとアンナが待つフレンチリバーの家に向かって歩いた。
夕方4時頃に、私は本籍地・フレンチリバーの家に帰宅した。
家の敷地にある特大豪邸にて…
私が特大豪邸の大広間に入った時であった。
大広間にいるのは、私ひとりだけであった。
桜子たちとアンナがいない…
フランソワさんたちとどこへ行ったのか…
「うう…」
桜子たちとアンナがいない…
どこへ行ったのか…
悲しくなった私は、大広間のテーブルに座って泣いた。
私は、ポーチからエクスペリア(スマホ)を取り出して、ウォークマンを開いた。
耳にイヤホンをつけて、プレイリストの歌手検索のページを開いて、聴きたい歌手名にカーソルをかぶせてタップした。
五木ひろしさんの歌にタップしたあと、聴きたい曲にカーソルをかぶせてタップして、一曲リピートに設定してプレイボタンを押した。
イヤホンから、平尾昌晃先生の作曲で山口洋子先生の作詩の歌『どこへ帰る』が流れていた。
「うううううう…」
私は、歌を聴きながら泣いた。
恋人の小径をひとりで歩くのはつらい…
桜子たちとアンナがまだ帰っていない…
フランソワさんたちとどこまで行ったのだろうか…
桜子たち…
アンナ…
桜子たち…
アンナ…
桜子たち…
アンナ…
私は、桜子たちとアンナを呼びながら泣いた。
そして、そのまま眠りについた。
あと9日あまりで、2018年が終わる…
危ない時期を乗り越えることができた今だから、もう一度ふり返ってみよう。
私がものすごくつらかった16、17の頃を…
もう一度ふり返ってみよう。
2018年12月22日のことであった。
場所は、プリンスエドワード島にて…
A班のメンバーたちのスケジュールは、10月17日以降は予定通りにこなすことができた。
予定よりも1日早く年内のスケジュールが終わった。
A班のメンバーたちは、12月21日から2019年1月6日まで休暇を取る。
大番頭はんは、大阪で暮らしている息子さん夫婦の家で年末年始を過ごす。
事務長はんは、内子の自宅で暮らしているご家族と一緒に年末年始を過ごす。
宮出さんは、蔵本(徳島市)で暮らしている息子さんたちの家族と年末年始を過ごす。
たつろうさんは、松山の嫁はん方の実家で年末年始を過ごす。
すみれさんは、高校時代の友人たちと一緒に韓国へ旅行する。
ミンジュンさんとウェンビンさんとリチャードさんとケントさんの4人は、プリンスエドワード島で年末年始を過ごす。
私・イワマツは、あわただしい時期を乗り切ることができた。
休暇中は、桜子たちとアンナとラブラブの時間を楽しむ。
話しは戻って…
午後2時過ぎのことであった。
私は、グリーン・ゲイブルス周辺の地区にある木もれ日の小径をゆっくりと歩いていた。
『赤毛のアン』の作者・ルーシー・モード・モンゴメリーが命名したい『恋人の小径』である。
『恋人の小径』をひとりで歩いていた時、私は結婚式を終えたばかりのカップルさんとすれ違った。
アヴォンリー・ビレッジのロングリバー教会で結婚式を挙げたカップルさんであろうか…
新郎さんが白いウェディングドレス姿の花嫁さんをお姫さま抱っこして、木もれ日の小径をゆっくりと歩いていた。
幸せいっぱいのふたりをみた私は、切ない気持ちにかられた。
午後3時半頃であった。
グリーンゲイブルスを出発した私は、フレンチリバーの本籍地の家へ向かった。
桜子たちとアンナは、フランソワさんたちと一緒に散歩をしている。
もうすぐ桜子たちとアンナが家に帰る時間だ…
早く家に帰ろう…
私は、桜子たちとアンナが待つフレンチリバーの家に向かって歩いた。
夕方4時頃に、私は本籍地・フレンチリバーの家に帰宅した。
家の敷地にある特大豪邸にて…
私が特大豪邸の大広間に入った時であった。
大広間にいるのは、私ひとりだけであった。
桜子たちとアンナがいない…
フランソワさんたちとどこへ行ったのか…
「うう…」
桜子たちとアンナがいない…
どこへ行ったのか…
悲しくなった私は、大広間のテーブルに座って泣いた。
私は、ポーチからエクスペリア(スマホ)を取り出して、ウォークマンを開いた。
耳にイヤホンをつけて、プレイリストの歌手検索のページを開いて、聴きたい歌手名にカーソルをかぶせてタップした。
五木ひろしさんの歌にタップしたあと、聴きたい曲にカーソルをかぶせてタップして、一曲リピートに設定してプレイボタンを押した。
イヤホンから、平尾昌晃先生の作曲で山口洋子先生の作詩の歌『どこへ帰る』が流れていた。
「うううううう…」
私は、歌を聴きながら泣いた。
恋人の小径をひとりで歩くのはつらい…
桜子たちとアンナがまだ帰っていない…
フランソワさんたちとどこまで行ったのだろうか…
桜子たち…
アンナ…
桜子たち…
アンナ…
桜子たち…
アンナ…
私は、桜子たちとアンナを呼びながら泣いた。
そして、そのまま眠りについた。
あと9日あまりで、2018年が終わる…
危ない時期を乗り越えることができた今だから、もう一度ふり返ってみよう。
私がものすごくつらかった16、17の頃を…
もう一度ふり返ってみよう。