乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
【腕に虹だけ】
時は、11月10日頃であった。
ここ(北九州)に来てから5ヶ月の間、キンショウブロックの二度切りぜんとばしでおカネを稼いでいた。
月給9万円であった。
稼いだお給料のうち、毎月7万円を預金通帳の口座に入れて貯金をした。
一刻でも早くアメリカ合衆国へ帰りたい…
そのためには、なにがなんでもカネを稼がないと…
私の気持ちは、ひどくあせっていた。
11月11日の夕方5時50分頃であった。
「オドレ!!どつきまわしたろか!!」
この時、目つきが悪い男が急に私に殴りかかってきた。
この5ヶ月の間、私は目つきの悪い男と毎日かおを合わせていたけど、この日に限っていえばジンジョウではなかった。
一体、なにがあったのだ…
目つきの悪い男は、私に『むしゃくしゃしとるけん八つ当たりせな気がすまんのじゃ!!』と言うてワケのわからへんこといよった。
しかし、男は私を殴りつけなかった。
私は口に出さなんだ。
けれど、腹の中では『オドレがそないに言うのであれば、いつでもケンカこうたるわ!!』と激怒した。
もうこらえへん…
次の日の朝、目つきの悪い男はいつも通りにキンショウブロックを持ってきた。
男は夕べのことはケロッと忘れていた。
私は『ほな、これぐらいでかんにんしたるわ!!』とつぶやいた。
しかし、腹の中の怒りはおさまっていない…
11月28日の夜7時頃であった。
二度切りぜんとばしを終えた私は、家出する準備を始めた。
5ヶ月の間ガマンしたけど、やっぱりヤーメタ…
深夜11時50分頃であった。
倉庫から飛び出した私は、キンショウブロックからつみ取ったしいたけの実が入っているケースを店の裏口にそっと置いた。
その後、私は再びあてのない旅に出た。
ひろこ姐はん…
すんまへん…
11月30日で在留期間が満了するけん…
ニュウカン(入国管理局)へ行こわい…
アメリカ合衆国へ帰ろうか…
アメリカ合衆国へ…
帰ろうか…
ここ(北九州)に来てから5ヶ月の間、キンショウブロックの二度切りぜんとばしでおカネを稼いでいた。
月給9万円であった。
稼いだお給料のうち、毎月7万円を預金通帳の口座に入れて貯金をした。
一刻でも早くアメリカ合衆国へ帰りたい…
そのためには、なにがなんでもカネを稼がないと…
私の気持ちは、ひどくあせっていた。
11月11日の夕方5時50分頃であった。
「オドレ!!どつきまわしたろか!!」
この時、目つきが悪い男が急に私に殴りかかってきた。
この5ヶ月の間、私は目つきの悪い男と毎日かおを合わせていたけど、この日に限っていえばジンジョウではなかった。
一体、なにがあったのだ…
目つきの悪い男は、私に『むしゃくしゃしとるけん八つ当たりせな気がすまんのじゃ!!』と言うてワケのわからへんこといよった。
しかし、男は私を殴りつけなかった。
私は口に出さなんだ。
けれど、腹の中では『オドレがそないに言うのであれば、いつでもケンカこうたるわ!!』と激怒した。
もうこらえへん…
次の日の朝、目つきの悪い男はいつも通りにキンショウブロックを持ってきた。
男は夕べのことはケロッと忘れていた。
私は『ほな、これぐらいでかんにんしたるわ!!』とつぶやいた。
しかし、腹の中の怒りはおさまっていない…
11月28日の夜7時頃であった。
二度切りぜんとばしを終えた私は、家出する準備を始めた。
5ヶ月の間ガマンしたけど、やっぱりヤーメタ…
深夜11時50分頃であった。
倉庫から飛び出した私は、キンショウブロックからつみ取ったしいたけの実が入っているケースを店の裏口にそっと置いた。
その後、私は再びあてのない旅に出た。
ひろこ姐はん…
すんまへん…
11月30日で在留期間が満了するけん…
ニュウカン(入国管理局)へ行こわい…
アメリカ合衆国へ帰ろうか…
アメリカ合衆国へ…
帰ろうか…