乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
【あんたのバラード】
6月13日も雨模様の天気であった。
この日の四国地方の予報は、高知県と徳島県が曇り時々雨でところにより雷を伴って激しく降る・愛媛県も曇り時々雨・香川県は曇り一時雨であった。
A班のメンバーたちとポムじいさんとゆみさんが乗っている専用機は、朝6時半頃に高松空港に到着した。
その時は曇り空だったが、飛行ルートにあたる四国山地の上空で大気の状態が非常に不安定な気象条件で乱気流が発生するおそれがあった。
専用機は緊急退避のために高松空港に着陸した。
その間を利用して、屋島中町のなみさんが働いている理容院へ行くことにした。
朝8時半頃であった。
場所は、理容院の店内にて…
私とたつろうさんとウェンビンさんとポムじいさんは、なみさんとあらたさん夫婦と女性従業員さんたちから散髪を受けている。
ポムじいさんは、なみさんからスカルプケアとアイロンパーマを受けている。
ポムじいさんは、ご満悦の表情を浮かべていた。
「おお、気持ちええのぉ~」
「ポムじいさんも頭皮がかたくなってるねぇ~」
「ああ、幸せ幸せ~」
一方の私は、あらたさんに散髪してもらっていた。
「よーくん、こんなおっちゃんでこらえてーな。」
私は、ユーセンのスピーカーから流れている歌に夢中になっていたのでなにも言わなかった。
ユーセンのスピーカーから世良公則・ツイストの歌で『あんたのバラード』が聞こえていた。
なみさんは、アイロンパーマの機械とキッチンタイマーの時間をセットした。
そのあと、あらたさんと交代して私のお顔そりに取り組む。
「よーくんお待たせ…お顔をそろうか。」
なみさんは、泡立てたシャボンを私のお顔にていねいに塗る。
あらたさんは、道具のお手入れをしている。
ユーセンのスピーカーから流れている歌は、森高千里さんの歌で『雨』に変わった。
私のお顔そりを終えたなみさんは『今日も天気がよぉないねぇ~』と言うた。
(ジリリリリリン…)
その時に、うぐいす色のプッシュホンの着信のベルが鳴った。
道具のお手入れをしていたあらたさんが電話に出た。
「はい、十川理容院です…えっ?なみさんいるって…ちょっと待ってね…なみちゃん。」
「なあに?」
「なみちゃんに電話や。」
「またぁ~…分かったわ。」
なみさんが電話に出たので、私のシャンプーはあらたさんがする。
「よーくん、またこらえてーな…」
受話器を手にしたなみさんは、お話しをした。
電話は言うまでもなくけんちゃんからであった。
(ザーザーザーザーザーザー)
ところ変わって、JR山陽本線の万富(まんとみ)駅の待合室にて…
けんちゃんは、カード式公衆電話からなみさんに電話をしていた。
けんちゃんの後ろにてつろうがいる。
「もしもしなみさん…大至急伝えることがあるけんはよメモしてや…カードの度数が8になってんねん…はよしてや。」
「分かったわよ…うん…」
なみさんは、けんちゃんからの伝言をメモ用紙に書いた。
「書いたわよ…けんちゃん今どこにおるん?」
「山陽線の万富駅…すぐ近くにおっきいビール工場がある駅…」
なみさんは、面白半分にけんちゃんに言うた。
「ああ、おさるさんねぇ~」
「それはマントヒヒですよ!!」
「あっ、ちごたん…ごめんね~…ああ、かつお節ね。」
「それはマルトモですよ!!」
「ああ、越路吹雪さんが歌ってたシャンソンよね。」
「それは『サントワマミー』ですよ!!なみさん!!つばえとる場合じゃおまへんねん…だからマントヒヒ!!…マルトモ!!…『サントワマミー』…なみさん…カードの度数が0になるけんはよしてや!!」
ここでカードの度数が0になった。
同時に、電話が切れた。
ちょうどその時に、ポムじいさんのアイロンパーマが終わった。
なみさんは、アイロンパーマのヘッドを外して仕上げに取りかかった。
ポムじいさんは、なみさんに言うた。
「どなたから電話だった?」
「なみとよーくんの幼なじみの男の子よ…なんぞわけの分からへんこといよったみたいよ…マントヒヒがどーのこーのって…けんちゃん、ギャグの腕あげたわね。」
「ハハハハ、全く全く…」
ポムじいさんは、笑っていた。
なみさんは、けんちゃんから頼まれた用件をメモしたが、仕事が忙しかったので電話することができなかった。
この日の四国地方の予報は、高知県と徳島県が曇り時々雨でところにより雷を伴って激しく降る・愛媛県も曇り時々雨・香川県は曇り一時雨であった。
A班のメンバーたちとポムじいさんとゆみさんが乗っている専用機は、朝6時半頃に高松空港に到着した。
その時は曇り空だったが、飛行ルートにあたる四国山地の上空で大気の状態が非常に不安定な気象条件で乱気流が発生するおそれがあった。
専用機は緊急退避のために高松空港に着陸した。
その間を利用して、屋島中町のなみさんが働いている理容院へ行くことにした。
朝8時半頃であった。
場所は、理容院の店内にて…
私とたつろうさんとウェンビンさんとポムじいさんは、なみさんとあらたさん夫婦と女性従業員さんたちから散髪を受けている。
ポムじいさんは、なみさんからスカルプケアとアイロンパーマを受けている。
ポムじいさんは、ご満悦の表情を浮かべていた。
「おお、気持ちええのぉ~」
「ポムじいさんも頭皮がかたくなってるねぇ~」
「ああ、幸せ幸せ~」
一方の私は、あらたさんに散髪してもらっていた。
「よーくん、こんなおっちゃんでこらえてーな。」
私は、ユーセンのスピーカーから流れている歌に夢中になっていたのでなにも言わなかった。
ユーセンのスピーカーから世良公則・ツイストの歌で『あんたのバラード』が聞こえていた。
なみさんは、アイロンパーマの機械とキッチンタイマーの時間をセットした。
そのあと、あらたさんと交代して私のお顔そりに取り組む。
「よーくんお待たせ…お顔をそろうか。」
なみさんは、泡立てたシャボンを私のお顔にていねいに塗る。
あらたさんは、道具のお手入れをしている。
ユーセンのスピーカーから流れている歌は、森高千里さんの歌で『雨』に変わった。
私のお顔そりを終えたなみさんは『今日も天気がよぉないねぇ~』と言うた。
(ジリリリリリン…)
その時に、うぐいす色のプッシュホンの着信のベルが鳴った。
道具のお手入れをしていたあらたさんが電話に出た。
「はい、十川理容院です…えっ?なみさんいるって…ちょっと待ってね…なみちゃん。」
「なあに?」
「なみちゃんに電話や。」
「またぁ~…分かったわ。」
なみさんが電話に出たので、私のシャンプーはあらたさんがする。
「よーくん、またこらえてーな…」
受話器を手にしたなみさんは、お話しをした。
電話は言うまでもなくけんちゃんからであった。
(ザーザーザーザーザーザー)
ところ変わって、JR山陽本線の万富(まんとみ)駅の待合室にて…
けんちゃんは、カード式公衆電話からなみさんに電話をしていた。
けんちゃんの後ろにてつろうがいる。
「もしもしなみさん…大至急伝えることがあるけんはよメモしてや…カードの度数が8になってんねん…はよしてや。」
「分かったわよ…うん…」
なみさんは、けんちゃんからの伝言をメモ用紙に書いた。
「書いたわよ…けんちゃん今どこにおるん?」
「山陽線の万富駅…すぐ近くにおっきいビール工場がある駅…」
なみさんは、面白半分にけんちゃんに言うた。
「ああ、おさるさんねぇ~」
「それはマントヒヒですよ!!」
「あっ、ちごたん…ごめんね~…ああ、かつお節ね。」
「それはマルトモですよ!!」
「ああ、越路吹雪さんが歌ってたシャンソンよね。」
「それは『サントワマミー』ですよ!!なみさん!!つばえとる場合じゃおまへんねん…だからマントヒヒ!!…マルトモ!!…『サントワマミー』…なみさん…カードの度数が0になるけんはよしてや!!」
ここでカードの度数が0になった。
同時に、電話が切れた。
ちょうどその時に、ポムじいさんのアイロンパーマが終わった。
なみさんは、アイロンパーマのヘッドを外して仕上げに取りかかった。
ポムじいさんは、なみさんに言うた。
「どなたから電話だった?」
「なみとよーくんの幼なじみの男の子よ…なんぞわけの分からへんこといよったみたいよ…マントヒヒがどーのこーのって…けんちゃん、ギャグの腕あげたわね。」
「ハハハハ、全く全く…」
ポムじいさんは、笑っていた。
なみさんは、けんちゃんから頼まれた用件をメモしたが、仕事が忙しかったので電話することができなかった。