乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
第18話・ギザギザハートの子守唄
【ギザギザハートの子守唄・その2】
9月11日朝9時前に大事件が発生した。
機械工の主任の男性従業員さんが、書き置きを残して行方不明になった。
同時に、工場の機能が壊滅した。
工場の従業員さんは、最盛期に200人いたが、5月頃から次々と去って行った。
そしてとうとう、問題の7~8人の彼らが取り残された。
去って行った従業員さんたちは、7~8人の彼らと機械工の主任の男性従業員さん以外は(将之を含めて)人材派遣会社の紹介で就職または再就職した人たちばかりであった。
去って行った従業員さんたちは、人材派遣会社に対して一方的に登録を破棄したあと行方不明になった。
一方で、従業員さんたちが登録していた人材派遣会社で事務所の金庫がこじ開けられた事件が発生した。
人材派遣会社は、金庫がこじ開けられた事件で大パニックが発生したので、会社の機能が破壊された。
同じ頃であった。
たつろうさんの実家の大広間に、7~8人の彼らが社長さんの奥さまと一緒にいた。
彼らは、女々しい声で『ウェーン!!』と泣き叫んでいた。
どうしょう…
このコたち…
中卒後にここへ来たけん、高校に行ってない…
高校に行ってないから、仕事に必要な資格がない…
資格がないから、できる仕事がない…
(給食)サービスにイソンしたけん、料理ができん…
結婚したいと言うても、近くに相手がおらんけんできん…
どうしょう…
社長さんの奥さまは、おたついてばかりいた。
政子は、7~8人の彼らの実家に電話したけど、実家の家族たちはイルスを使って抵抗していた。
(ガチャン!!ガーン!!)
怒り狂った政子は、電話機を床にたたきつけてぶち壊した。
その頃であった。
「コラオンドレ!!いて回したろか!?」
「カネ返せ!!」
印刷工場に、10人のチンピラが押しかけてきた。
社長さんは、ヤミ金から大金を借り入れていた。
他にも複数のところから借り入れていた。
総額は、2000億円であった。
数日前に、社長さんは従業員さんを引き留めるために8000万円借り入れた。
そのことを聞いたチンピラたちが激怒したようだ。
「待たんかいコラ!!」
ふらりと戻って来た社長さんは、チンピラたちに見つかったので、逃げ出した。
(ゴロゴロ…)
そんな中であった。
空がどす黒い積乱雲におおわれたあと、雷が鳴り出した。
(パラパラ…)
同時に、小粒のヒョウが降り出した。
夕方4時にNHKラジオ第二放送で放送された『気象通報』で、正午の潮岬は南寄りの風で風力7以上・ヒョウと伝えられた。
漁業気象で、北緯30度から38度・東経128度から138度に前線があって、風速15メートル前後の強風が吹いていると伝えられた。
夕方5時更新の予報で、夜遅くに別の寒冷前線が通過するので、西日本~東日本の太平洋側で荒れた天気になると伝えられた。
(ゴロゴロゴロゴロ…ドザー!!)
夜7時半頃であった。
激しい雷鳴が轟いたあと、1時間に80ミリに相当する猛烈な雨が降り出した。
その頃であった。
政子六郎夫婦と和子は、家の大広間で晩ごはんを食べていた。
家族3人は、なにも話さずにもくもくと晩ごはんを食べていた。
(ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ…)
夜7時58分頃、強烈なブザー音が鳴り響いた。
三重県南部に大雨洪水警報・尾鷲市に土砂災害警戒情報・地区に避難勧告が発令された。
地区の人たちが次々と避難所へ向かっているのに、3人の家族は避難しなかった。
六郎が『たいしたことない…大丈夫…』と言うたけん、3人は避難せずにそのまま晩ごはんを食べ続けた。
(ドザーーーーーーーー!!)
8時40分ごろ、100ミリ超の猛烈な雨が降り出した。
(パラパラ…)
たつろうさんの実家から800メートル先にある斜面から小石が落ちだした。
がけのすぐ近くに7~8人の彼らが暮らしているアパートがある。
彼らは、大量に酒をカブのみしたあと酔いつぶれていた。
(ドンドン…)
この時、地区の消防団の人たちが避難指示が出たことを知らせに来た。
しかし、メイテイ状態の彼らの耳に声は聞こえていなかった。
(ドザー!!)
夜8時59分ごろ、がけが一気に崩れた。
彼らは、アパートごと大量の土砂に埋もれて亡くなった。
その頃であったが、政子六郎夫婦と和子はケーブルテレビのコミュニティチャンネルで放送されている『ドリフ大爆笑』を見ながらゲラゲラ笑いまくっていた。
この一家は…
防災意識が全くないみたいだ…
危ないけん避難せえよ!!
機械工の主任の男性従業員さんが、書き置きを残して行方不明になった。
同時に、工場の機能が壊滅した。
工場の従業員さんは、最盛期に200人いたが、5月頃から次々と去って行った。
そしてとうとう、問題の7~8人の彼らが取り残された。
去って行った従業員さんたちは、7~8人の彼らと機械工の主任の男性従業員さん以外は(将之を含めて)人材派遣会社の紹介で就職または再就職した人たちばかりであった。
去って行った従業員さんたちは、人材派遣会社に対して一方的に登録を破棄したあと行方不明になった。
一方で、従業員さんたちが登録していた人材派遣会社で事務所の金庫がこじ開けられた事件が発生した。
人材派遣会社は、金庫がこじ開けられた事件で大パニックが発生したので、会社の機能が破壊された。
同じ頃であった。
たつろうさんの実家の大広間に、7~8人の彼らが社長さんの奥さまと一緒にいた。
彼らは、女々しい声で『ウェーン!!』と泣き叫んでいた。
どうしょう…
このコたち…
中卒後にここへ来たけん、高校に行ってない…
高校に行ってないから、仕事に必要な資格がない…
資格がないから、できる仕事がない…
(給食)サービスにイソンしたけん、料理ができん…
結婚したいと言うても、近くに相手がおらんけんできん…
どうしょう…
社長さんの奥さまは、おたついてばかりいた。
政子は、7~8人の彼らの実家に電話したけど、実家の家族たちはイルスを使って抵抗していた。
(ガチャン!!ガーン!!)
怒り狂った政子は、電話機を床にたたきつけてぶち壊した。
その頃であった。
「コラオンドレ!!いて回したろか!?」
「カネ返せ!!」
印刷工場に、10人のチンピラが押しかけてきた。
社長さんは、ヤミ金から大金を借り入れていた。
他にも複数のところから借り入れていた。
総額は、2000億円であった。
数日前に、社長さんは従業員さんを引き留めるために8000万円借り入れた。
そのことを聞いたチンピラたちが激怒したようだ。
「待たんかいコラ!!」
ふらりと戻って来た社長さんは、チンピラたちに見つかったので、逃げ出した。
(ゴロゴロ…)
そんな中であった。
空がどす黒い積乱雲におおわれたあと、雷が鳴り出した。
(パラパラ…)
同時に、小粒のヒョウが降り出した。
夕方4時にNHKラジオ第二放送で放送された『気象通報』で、正午の潮岬は南寄りの風で風力7以上・ヒョウと伝えられた。
漁業気象で、北緯30度から38度・東経128度から138度に前線があって、風速15メートル前後の強風が吹いていると伝えられた。
夕方5時更新の予報で、夜遅くに別の寒冷前線が通過するので、西日本~東日本の太平洋側で荒れた天気になると伝えられた。
(ゴロゴロゴロゴロ…ドザー!!)
夜7時半頃であった。
激しい雷鳴が轟いたあと、1時間に80ミリに相当する猛烈な雨が降り出した。
その頃であった。
政子六郎夫婦と和子は、家の大広間で晩ごはんを食べていた。
家族3人は、なにも話さずにもくもくと晩ごはんを食べていた。
(ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ…)
夜7時58分頃、強烈なブザー音が鳴り響いた。
三重県南部に大雨洪水警報・尾鷲市に土砂災害警戒情報・地区に避難勧告が発令された。
地区の人たちが次々と避難所へ向かっているのに、3人の家族は避難しなかった。
六郎が『たいしたことない…大丈夫…』と言うたけん、3人は避難せずにそのまま晩ごはんを食べ続けた。
(ドザーーーーーーーー!!)
8時40分ごろ、100ミリ超の猛烈な雨が降り出した。
(パラパラ…)
たつろうさんの実家から800メートル先にある斜面から小石が落ちだした。
がけのすぐ近くに7~8人の彼らが暮らしているアパートがある。
彼らは、大量に酒をカブのみしたあと酔いつぶれていた。
(ドンドン…)
この時、地区の消防団の人たちが避難指示が出たことを知らせに来た。
しかし、メイテイ状態の彼らの耳に声は聞こえていなかった。
(ドザー!!)
夜8時59分ごろ、がけが一気に崩れた。
彼らは、アパートごと大量の土砂に埋もれて亡くなった。
その頃であったが、政子六郎夫婦と和子はケーブルテレビのコミュニティチャンネルで放送されている『ドリフ大爆笑』を見ながらゲラゲラ笑いまくっていた。
この一家は…
防災意識が全くないみたいだ…
危ないけん避難せえよ!!