乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
【なめとんか】
10月10日の午後3時頃であった。
(テーテーテーテーテー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)
ところ変わって、ことでん屋島駅の前にて…
駅のプラットホームに、行き違いのボギー電車が停車した。
停車した電車の中から、おおぜいの乗客たちが降りる。
駅の向かいの駄菓子屋の前のバス停のベンチに、けんちゃんが座っている。
けんちゃんは、駄菓子屋でこうた焼きたてのたいやきを食べながら考え事をしていた。
そんな時であったが、尾鷲市の実家へ帰ったはずのてつろうがけんちゃんのもとへフラリとやって来た。
てつろうは、ものすごくつらそうな表情でけんちゃんに言うた。
「賢也さん。」
「なんやねん!?」
「そないに怒らんといてーなぁ~」
「オンドレはなにしに来たんぞ!?」
「賢也さん…オレ、お腹すいて死にそうなんだよぅ~食べさせて…」
「食いたいのであれば、(店の)中へ入って買えや!!」
「買うよぅ…せやけど、食べたいもんがないねん…」
「コラ!!人をおちょくるんもたいがいにせーよ!!」
「そないに怒らんといてーなぁ…賢也さん、この通りでおますねん…食べさせてーな~」
けんちゃんは、チッと舌打ちしたあと袋の中に残っているたいやきを与えた。
てつろうは、与えられたたいやきをガツガツ食べていた。
けんちゃんは、てつろうを恐ろしい目つきでにらみつけながらつぶやいた。
てつろうは…
学歴といばることだけはいっちょ前だ…
せやけん、生きるすべなんか全くない男だ…
けんちゃんは、てつろうに怒りを込めて言うた。
「オンドレがおった大学のセンコウのツラみたいわ…コラ!!コラといよんのが聞こえんのか!?」
「(力ない声で)賢也さん…」
「(怒りを込めて言う)オンドレは学歴だけはえらいわりには、生きるすべは全くないみたいだなぁ…なんとか言わんかいワレ!!」
てつろうは、力ない声でけんちゃんに言うた。
「賢也さんからそのように言われても仕方がありません…ぼくは…学歴だけえらくて、生きるすべなんかありません。」
「せやけん、オンドレはドアホなんや!!」
けんちゃんは、たいやきが入っていた袋をギューッと右手で握りしめてワナワナ震えながらてつろうに言うた。
「ほな聞くけど、オンドレはなにをするために大学に行ったんぞ!?…一流企業に就職したいから行ったのか!?…手に職をつけたいから行ったのか!?…それとも、単にキャンパスライフをオウカしたいから行ったのか!?…だーっとらんとなんぞ言わんかいボケ!!」
てつろうは、けんちゃんにこう答えた。
「単に…キャンパスライフをオウカするために行った…大学院へ行ったのは…単に認められたいから行った。」
「(あきれ声で言う)そらみたか…」
てつろうは、けんちゃんに対して『再びおともさせてください。』とコンガンした。
「賢也さんこの通りでおますねん…もういっぺんおともさせてください…他に頼る人がおらんねん…」
けんちゃんは、投げやりな声で『勝手にせえ…』とてつろうに言うた。
けんちゃんは、再びてつろうのメンドーをみるハメになった。
その一方であった。
てつろうがせっかく就職した市役所を待遇面に不満があることを理由に辞表出してやめたことが原因で、大騒ぎが発生した。
ところ変わって、たつろうさんの実家にて…
実家の大広間で、市役所の人通り政子六郎夫婦と日奈子の4人が話し合いをしていた。
市役所の人は、てつろうが一方的に出した辞表をテーブルの上に置いたあと、泣きそうな声で『人手がたらんけん困ってんねん…』と3人に言うた。
政子は、ものすごくもうしわけない声で市役所の人にあやまった。
「もうしわけございませんでした…てつろうが勝手な理由で辞表出したことについては、両親である私たちが代わりにおわびいたします。」
市役所の人は、ものすごくつらそうな表情で政子に言うた。
「あんたらは、あやまるのであれば心の底からあやまりなさいよ…それが人に対するあやまりかたなのかしら…」
「もうしわけございません…」
「(女々しい声で)てつろうさんは、市役所(うち)のどう言うところに不満があるのかしら!?福利厚生は十分整っていてなんの申し分もないのに、一方的にやめますだなんて…ひどい…あんまりすぎるわよ!!(ザメザメ…)」
この時、六郎は『お昼のお弁当に不満があるのではないのか?』と市役所の人に言うた。
六郎の言葉を聞いた市役所の人は居なおった声で言うた。
「あ~、思い出した…お弁当のごはんが少なかったからキゲンが悪かったのねぇ~それだったらお弁当の注文をごはん大盛りにかえよわい。」
てつろうが待遇面に不満があることを理由に市役所をやめた原因は、給与引きで注文したお弁当のごはんが少ないからであった。
市役所の人は『お弁当をごはん大盛りで注文するのでまた来てください。』と3人に言うてまるくおさめた。
市役所の人はそれでめでたしめでたしと言うてはるけど、今までに何人の職員がやめたのかをカンジョーせえや…とおらびたいわ(ブツブツ…)
(テーテーテーテーテー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)
ところ変わって、ことでん屋島駅の前にて…
駅のプラットホームに、行き違いのボギー電車が停車した。
停車した電車の中から、おおぜいの乗客たちが降りる。
駅の向かいの駄菓子屋の前のバス停のベンチに、けんちゃんが座っている。
けんちゃんは、駄菓子屋でこうた焼きたてのたいやきを食べながら考え事をしていた。
そんな時であったが、尾鷲市の実家へ帰ったはずのてつろうがけんちゃんのもとへフラリとやって来た。
てつろうは、ものすごくつらそうな表情でけんちゃんに言うた。
「賢也さん。」
「なんやねん!?」
「そないに怒らんといてーなぁ~」
「オンドレはなにしに来たんぞ!?」
「賢也さん…オレ、お腹すいて死にそうなんだよぅ~食べさせて…」
「食いたいのであれば、(店の)中へ入って買えや!!」
「買うよぅ…せやけど、食べたいもんがないねん…」
「コラ!!人をおちょくるんもたいがいにせーよ!!」
「そないに怒らんといてーなぁ…賢也さん、この通りでおますねん…食べさせてーな~」
けんちゃんは、チッと舌打ちしたあと袋の中に残っているたいやきを与えた。
てつろうは、与えられたたいやきをガツガツ食べていた。
けんちゃんは、てつろうを恐ろしい目つきでにらみつけながらつぶやいた。
てつろうは…
学歴といばることだけはいっちょ前だ…
せやけん、生きるすべなんか全くない男だ…
けんちゃんは、てつろうに怒りを込めて言うた。
「オンドレがおった大学のセンコウのツラみたいわ…コラ!!コラといよんのが聞こえんのか!?」
「(力ない声で)賢也さん…」
「(怒りを込めて言う)オンドレは学歴だけはえらいわりには、生きるすべは全くないみたいだなぁ…なんとか言わんかいワレ!!」
てつろうは、力ない声でけんちゃんに言うた。
「賢也さんからそのように言われても仕方がありません…ぼくは…学歴だけえらくて、生きるすべなんかありません。」
「せやけん、オンドレはドアホなんや!!」
けんちゃんは、たいやきが入っていた袋をギューッと右手で握りしめてワナワナ震えながらてつろうに言うた。
「ほな聞くけど、オンドレはなにをするために大学に行ったんぞ!?…一流企業に就職したいから行ったのか!?…手に職をつけたいから行ったのか!?…それとも、単にキャンパスライフをオウカしたいから行ったのか!?…だーっとらんとなんぞ言わんかいボケ!!」
てつろうは、けんちゃんにこう答えた。
「単に…キャンパスライフをオウカするために行った…大学院へ行ったのは…単に認められたいから行った。」
「(あきれ声で言う)そらみたか…」
てつろうは、けんちゃんに対して『再びおともさせてください。』とコンガンした。
「賢也さんこの通りでおますねん…もういっぺんおともさせてください…他に頼る人がおらんねん…」
けんちゃんは、投げやりな声で『勝手にせえ…』とてつろうに言うた。
けんちゃんは、再びてつろうのメンドーをみるハメになった。
その一方であった。
てつろうがせっかく就職した市役所を待遇面に不満があることを理由に辞表出してやめたことが原因で、大騒ぎが発生した。
ところ変わって、たつろうさんの実家にて…
実家の大広間で、市役所の人通り政子六郎夫婦と日奈子の4人が話し合いをしていた。
市役所の人は、てつろうが一方的に出した辞表をテーブルの上に置いたあと、泣きそうな声で『人手がたらんけん困ってんねん…』と3人に言うた。
政子は、ものすごくもうしわけない声で市役所の人にあやまった。
「もうしわけございませんでした…てつろうが勝手な理由で辞表出したことについては、両親である私たちが代わりにおわびいたします。」
市役所の人は、ものすごくつらそうな表情で政子に言うた。
「あんたらは、あやまるのであれば心の底からあやまりなさいよ…それが人に対するあやまりかたなのかしら…」
「もうしわけございません…」
「(女々しい声で)てつろうさんは、市役所(うち)のどう言うところに不満があるのかしら!?福利厚生は十分整っていてなんの申し分もないのに、一方的にやめますだなんて…ひどい…あんまりすぎるわよ!!(ザメザメ…)」
この時、六郎は『お昼のお弁当に不満があるのではないのか?』と市役所の人に言うた。
六郎の言葉を聞いた市役所の人は居なおった声で言うた。
「あ~、思い出した…お弁当のごはんが少なかったからキゲンが悪かったのねぇ~それだったらお弁当の注文をごはん大盛りにかえよわい。」
てつろうが待遇面に不満があることを理由に市役所をやめた原因は、給与引きで注文したお弁当のごはんが少ないからであった。
市役所の人は『お弁当をごはん大盛りで注文するのでまた来てください。』と3人に言うてまるくおさめた。
市役所の人はそれでめでたしめでたしと言うてはるけど、今までに何人の職員がやめたのかをカンジョーせえや…とおらびたいわ(ブツブツ…)