乳房星(たらちねぼし)・ドラマノベル版
【陽だまり】
時は10月17日の午後1時頃であった。
場所は、ニュージーランド北島・オークランド・ノースショアにあるひつじの牧場にて…
ポムじいさんとゆみさんは、ニュージーランド国内にある食肉加工会社の担当者の人と一緒にボジョレーヌーボー解禁日に販売するニュージーランド国内向けのセット品販売の件で訪れていた。
ここの牧場で飼育されているひつじはロムニー種で、羊毛と食肉が同時に生産できる。
ポムじいさんとゆみさんと製造加工会社の担当者の3人は、牧場の主と製造加工の委託契約の手続きを交わした。
手続きをとったあと、3人はゆったりとした足取りで牧場を見て回った。
それから3日後の10月20日頃であった。
朝8時頃、ポムじいさんとゆみさんが乗っている専用機が高松空港に到着した。
到着した時、雲ひとつない快晴であった。
ポムじいさんとゆみさんは、車に乗ってなみさんが働いている屋島中町の理容院へ行った。
ところ変わって、なみさんが働いている理容院にて…
ポムじいさんは、なみさんからスカルプケアを受けている。
「あ~、気持ちええのぉ~」
「ポムじいさんも頭皮がかたくなっとるねぇ。」
「せやせや。」
その頃であった。
けんちゃんとてつろうが、理容院の近辺をうろついていた。
けんちゃんとてつろうが理容院の前を通りかかった時であった。
けんちゃんは、もしかしたら私が散髪に来たのではないのかと思って店に近づいた。
あれ…
よーくんが散髪にきとると思たら…
ちごとった…
あれれ…
あのじいさまは…
だれなん?
けんちゃんとてつろうは、ものすごく気になったけん、入り口に近づこうとした。
この時、ゆみさんがケータイに電話するために外に出たけん、けんちゃんとてつろうはサインポールの陰に隠れた。
ゆみさんは、1分後に店に入った。
その後、けんちゃんとてつろうはサインポールの陰からこっそりと出たあと、店の入り口へ近づいた。
なみさんとポムじいさんは、こんな会話をしていた。
「なみさん。」
「なあに?」
「なみさんとムッシュイワマツどのは、同じ施設で暮らしていたのかなぁ~」
「せや。」
なみさんは、ひとかんかく置いてポムじいさんに言うた。
「よーくんが施設に来たとき、なみは15か16だった…先生(施設長さん)が忙しい時は、なみがよーくんのメンドーをみよった。」
「そうか…なみさんは、ムッシュイワマツどのと結婚を考えているのかなぁ~」
「それはあらへんねん…よーくんはなみより15したよ…よーくんのお嫁さんは、よーくん自身で選ぶわよ…なみ、赤ちゃんうめへん身体で、結婚は2~3べん失敗しとるけん…よーくんと結婚できんのよ。」
そんな時であった。
外にいるけんちゃんとてつろうがカボチャおばけのマスクをかぶって、なみさんとポムじいさんの会話を聞いていた。
店内の鏡に、カボチャおばけが写っていた。
なみさんとポムじいさんは、そんなことは気にせずに会話を続けた。
「そうか…ほな、ちょうどよかったわ。」
「ちょうどよかったって?」
この時、けんちゃんとてつろうは戦隊もののオメンをかぶって、なみさんとポムじいさんの会話を聞いていた。
それでも、なみさんとポムじいさんは気にすることなく会話を続けた。
「なみさん、ワシとサイコンせえへんか?」
エーッ…
なみさん、あななじいさんとサイコンするんですか~
けんちゃんとてつろうは、思わず声をあげそうになった。
けんちゃんとてつろうは、ゾンビのマスクをかぶってなみさんとポムじいさんの会話を聞いていた。
なみさんとポムじいさんは、会話を続けた。
「どうかなぁ~」
「せやな…ポムじいさんは、奧さんが亡くなられてからどれくらいになるの?」
「20年だよ。」
「せやけど、息子さん夫婦たちとお孫さんたちがたくさんいてはるやん。」
「せやけど…」
「さっきも言うたけど、なみは赤ちゃんうめへん身体で結婚は2~3べん失敗しとんよ…それでもかまへん?」
なみさんの問いに対して、ポムじいさんはこう答えた。
「ワシは…なみさんのふくよかな身体が気にいった。」
「えっ?なみのふくよかな身体が気にいったって…」
「せや。」
「気持ちは分かるけど、やっぱりよぉに考えたほうがええよ。」
なみさんは、ポムじいさんに『サイコンするのであれば慎重に考えたほうがいいわよ。』とさとした。
しかし、ポムじいさんは『ワシは本気じゃ。』と言うてなみさんとサイコンしたいと言うた。
ウソやろ~
そんなんウソやろ~
けんちゃんとてつろうは、思わず声をあげそうになった。
ソファーに座っているゆみさんは、ソートーイラついていたけん、外へ出た。
(ガラガラ…)
「コラー!!」
ゆみさんは、ゾンビのマスクをかぶっているけんちゃんとてつろうを怒鳴りつけた。
ヒャー、逃げろ~
ゾンビのマスクをかぶっているけんちゃんとてつろうは、その場から逃げ出したが、逃げる途中でこけた。
その後、ヨレヨレになった状態で逃げて行った。
場所は、ニュージーランド北島・オークランド・ノースショアにあるひつじの牧場にて…
ポムじいさんとゆみさんは、ニュージーランド国内にある食肉加工会社の担当者の人と一緒にボジョレーヌーボー解禁日に販売するニュージーランド国内向けのセット品販売の件で訪れていた。
ここの牧場で飼育されているひつじはロムニー種で、羊毛と食肉が同時に生産できる。
ポムじいさんとゆみさんと製造加工会社の担当者の3人は、牧場の主と製造加工の委託契約の手続きを交わした。
手続きをとったあと、3人はゆったりとした足取りで牧場を見て回った。
それから3日後の10月20日頃であった。
朝8時頃、ポムじいさんとゆみさんが乗っている専用機が高松空港に到着した。
到着した時、雲ひとつない快晴であった。
ポムじいさんとゆみさんは、車に乗ってなみさんが働いている屋島中町の理容院へ行った。
ところ変わって、なみさんが働いている理容院にて…
ポムじいさんは、なみさんからスカルプケアを受けている。
「あ~、気持ちええのぉ~」
「ポムじいさんも頭皮がかたくなっとるねぇ。」
「せやせや。」
その頃であった。
けんちゃんとてつろうが、理容院の近辺をうろついていた。
けんちゃんとてつろうが理容院の前を通りかかった時であった。
けんちゃんは、もしかしたら私が散髪に来たのではないのかと思って店に近づいた。
あれ…
よーくんが散髪にきとると思たら…
ちごとった…
あれれ…
あのじいさまは…
だれなん?
けんちゃんとてつろうは、ものすごく気になったけん、入り口に近づこうとした。
この時、ゆみさんがケータイに電話するために外に出たけん、けんちゃんとてつろうはサインポールの陰に隠れた。
ゆみさんは、1分後に店に入った。
その後、けんちゃんとてつろうはサインポールの陰からこっそりと出たあと、店の入り口へ近づいた。
なみさんとポムじいさんは、こんな会話をしていた。
「なみさん。」
「なあに?」
「なみさんとムッシュイワマツどのは、同じ施設で暮らしていたのかなぁ~」
「せや。」
なみさんは、ひとかんかく置いてポムじいさんに言うた。
「よーくんが施設に来たとき、なみは15か16だった…先生(施設長さん)が忙しい時は、なみがよーくんのメンドーをみよった。」
「そうか…なみさんは、ムッシュイワマツどのと結婚を考えているのかなぁ~」
「それはあらへんねん…よーくんはなみより15したよ…よーくんのお嫁さんは、よーくん自身で選ぶわよ…なみ、赤ちゃんうめへん身体で、結婚は2~3べん失敗しとるけん…よーくんと結婚できんのよ。」
そんな時であった。
外にいるけんちゃんとてつろうがカボチャおばけのマスクをかぶって、なみさんとポムじいさんの会話を聞いていた。
店内の鏡に、カボチャおばけが写っていた。
なみさんとポムじいさんは、そんなことは気にせずに会話を続けた。
「そうか…ほな、ちょうどよかったわ。」
「ちょうどよかったって?」
この時、けんちゃんとてつろうは戦隊もののオメンをかぶって、なみさんとポムじいさんの会話を聞いていた。
それでも、なみさんとポムじいさんは気にすることなく会話を続けた。
「なみさん、ワシとサイコンせえへんか?」
エーッ…
なみさん、あななじいさんとサイコンするんですか~
けんちゃんとてつろうは、思わず声をあげそうになった。
けんちゃんとてつろうは、ゾンビのマスクをかぶってなみさんとポムじいさんの会話を聞いていた。
なみさんとポムじいさんは、会話を続けた。
「どうかなぁ~」
「せやな…ポムじいさんは、奧さんが亡くなられてからどれくらいになるの?」
「20年だよ。」
「せやけど、息子さん夫婦たちとお孫さんたちがたくさんいてはるやん。」
「せやけど…」
「さっきも言うたけど、なみは赤ちゃんうめへん身体で結婚は2~3べん失敗しとんよ…それでもかまへん?」
なみさんの問いに対して、ポムじいさんはこう答えた。
「ワシは…なみさんのふくよかな身体が気にいった。」
「えっ?なみのふくよかな身体が気にいったって…」
「せや。」
「気持ちは分かるけど、やっぱりよぉに考えたほうがええよ。」
なみさんは、ポムじいさんに『サイコンするのであれば慎重に考えたほうがいいわよ。』とさとした。
しかし、ポムじいさんは『ワシは本気じゃ。』と言うてなみさんとサイコンしたいと言うた。
ウソやろ~
そんなんウソやろ~
けんちゃんとてつろうは、思わず声をあげそうになった。
ソファーに座っているゆみさんは、ソートーイラついていたけん、外へ出た。
(ガラガラ…)
「コラー!!」
ゆみさんは、ゾンビのマスクをかぶっているけんちゃんとてつろうを怒鳴りつけた。
ヒャー、逃げろ~
ゾンビのマスクをかぶっているけんちゃんとてつろうは、その場から逃げ出したが、逃げる途中でこけた。
その後、ヨレヨレになった状態で逃げて行った。