roadside stone love
退場した俺たちは、それぞれ自分のクラスへと入っていく。
小学校時代の仲が良かった友人は、全員別クラスだ。なんでだよ。しかも、俺のクラス・2組の同小メンバーは、俺が苦手だった奴ばかりで......

まあ、気を取り直して、新しい友達でもつくれれば――

「あれ、あーちゃん?あーちゃんだ!」

私のことを呼ぶ声が。
私とは正反対の列に、幼稚園時代の友人・斎賀 束がいた。

「束も同じクラスだったんだな」

「私もびっくりー。あんまちゃんとクラス表見れてなかったから気づかなかったのかな」

「そうなんじゃね」

かなり簡単に話をしたところで、私たちのクラスの担任らしき人物が教室に入ってきた。

失礼ながら、あまり綺麗とは言えない女性の教師だった。
< 3 / 19 >

この作品をシェア

pagetop