Seven...YUKI
自分でも分からないけど浮かんだ名前。
「この子の名前!モカにしよう♪」
色は黒だし…全然モカっぽくないけど
モカがいい。
「いいでしょ?」
「あぁ…いいけど。ってかお前の名前」
「え?」
「名前聞いてないからお前とかおいっ
とかしか呼べねぇだろ?名前は?」
「名前…」
名前…って、愛莉?
でも…愛莉って呼ばれると…。
「名前…ないっ」
「は?」
「あんたが拾ったんだから
あんたがつけてよ」
「俺が?」
あたしは大きくうなずいた。
「名前…」
その人はあたりを見渡してる。
「…ゆき」
「え?」