Seven...YUKI
って言うから思わず、
「よしっ」
って、ガッツポーズをしてしまった。
「お前…っと雪。料理うまいな?」
「料理ってほどじゃないと思うけど、
施設で習ったから」
「施設ってなんかの料理教室?」
「ううん。親のいない
子供がはいるあの施設」
「え…」
驚いたのかファークを落とした光輝。
「はっ…驚きすぎだしっ」
「施設って…お前親は?」
やっぱり…普通の人から見たら
すごく珍しいことなのかな?
「親は…わかんない」
「わかんないって」
「物心ついた時にはもう施設に居たから。
まぁ、詳しいことは
今日聞けばいいんじゃん?」
「今日?」
「今日その施設に行くから」
あたしは疑問だらけの光輝に
にっこり笑って言った。