Seven...YUKI
「…帰れないの。見つかっちゃうから…」
「誰に?」
しつこいな…。
「もういいから!行けば分かる!」
また怒鳴ってしまった。
だって…言いたくないし。
でも…事情を知らない人には
分からないのは当然。
光輝はあきれた顔でご飯を食べ始めた。
「光輝!早く!」
なんで男の人なのに
こんなに準備が遅いんだろう。
あたしはさっさと服を着替えて
玄関で待っていた。
でも…服って言っても松田が着せた
制服しかないんだけど…。
正直あんまり着たくないけど
仕方ないもんね。
ってか…遅い!
「光輝!」
「分かったから待ってろ!」
うるさいと言わんばかりに
帰ってきた返事。