Seven...YUKI
もう!だったら早く支度すればいいのに。
しばらくして玄関にやってきた光輝。
「光輝!遅い!」
って、あたしが怒鳴ってるのに
「雪、ありがとなっ」
って、あたしの頭をくしゃくしゃと
してきた光輝。
「何っ!?私なんかした?」
「別に?行くぞ」
「行くぞ。じゃないよ!
光輝が遅いから遅れたじゃん!」
「勝手に決めた雪が悪い」
少し笑いながらそう言う光輝。
玄関の鍵をしめてエレベーターに
向う途中でいきなり、
「待て雪。なんで俺の名前知ってんだ?
俺言った?」
って…遅くない?
きっとこの人頭悪いんだろうな…。
「光輝の部屋のとこに【光輝】って
ネームプレートかけてあったもん」
「なるほど」
納得したのかエレベーターに乗った。