Seven...YUKI


光輝…。



「なんだと…?」



「松田さま!こいつ愛莉さまを
連れさらってた奴です!」



「昨日、施設からずっと愛莉さまを
連れまわしてました」



「ほぉ…。私の愛莉を誘拐したのか。
それは警察に叩きつけてやらんとな…」



警察!?…こいつ…。



「なっ…」



「ふざけんなっ!!!」



あたしは光輝の腕の中で叫んだ。



自分でも信じられない男言葉。



でも…今のあたしは相当ムカついてる。



「愛莉?」



「愛莉なんてきやすく呼ぶな!
あたしはもうあんたの
おもちゃじゃない!」



「雪…」



「それにあたしはもう松田愛莉じゃない!
山村雪よ!あんたなんか知らない!
それに…警察に追われてるのは
あんたでしょ!」



「愛莉…私に逆らうとは…。
あの写真がどうなってもいいのか?」



写真…あの時の。


< 170 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop