Seven...YUKI
光輝…。
「なんだと…?」
「松田さま!こいつ愛莉さまを
連れさらってた奴です!」
「昨日、施設からずっと愛莉さまを
連れまわしてました」
「ほぉ…。私の愛莉を誘拐したのか。
それは警察に叩きつけてやらんとな…」
警察!?…こいつ…。
「なっ…」
「ふざけんなっ!!!」
あたしは光輝の腕の中で叫んだ。
自分でも信じられない男言葉。
でも…今のあたしは相当ムカついてる。
「愛莉?」
「愛莉なんてきやすく呼ぶな!
あたしはもうあんたの
おもちゃじゃない!」
「雪…」
「それにあたしはもう松田愛莉じゃない!
山村雪よ!あんたなんか知らない!
それに…警察に追われてるのは
あんたでしょ!」
「愛莉…私に逆らうとは…。
あの写真がどうなってもいいのか?」
写真…あの時の。