Seven...YUKI


「いえ。ありがとうございました。
雪、立てるか?これ着ろ」



そう言ってあたしに
上着を渡してくれた。



「う、うん。…ありがとう」



あれ?…なんだろう…。



足ががくがくする…。



やっぱり…あたし…
恐かったのかな…。



「雪ちゃん。松田がとった
君の写真が見つかった」



「えっ…」



あたしはお兄さんの言葉で顔をあげた。



「大丈夫。
今、部下達が全て処分している。
香奈から家具類も全て処分するように
言われてるから安心して」



「あっ…はい。ありがとうござ…」



「雪?」



涙が…。



「雪…もう大丈夫だから」



そう言いながらあたしを
抱きしめてくれた光輝。



あたしはそれまでたまってたのが
全部込みあげてきたみたいに
ひたすら泣いた。



暗い通りにはあたしの泣き叫ぶ声だけが
響いてた。







あれからいつのまにかあたしは
寝てしまってたらしい。





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