Seven...YUKI
「光輝!」
「わっ」
「何ぼーっとしてんの?
あたしの話聞いてた?」
「えっ。話?」
もう!
「だから!高校の話!家の近くの
高校受けるって言ってなかったから」
あたしは不機嫌に言いながら
おかずに箸をのばした。
「あっ…あぁいいんじゃない?」
「あとさぁバイトしたいんだけど
どこがいいかなぁ?」
「バイト?」
光輝にお小遣いもらうわけに行かないし
あたしだって女の子。
いろいろ欲しいものだってあるし
友達とも遊びたい。
「うん。どこがいいと思う?」
「あぁ…あんまり変なとこで
働かなければどこでもいいよ。
ごちそうさま」
元気なさげにそう言った。
「えっ…もういいの?」
まだご飯残ってるのにそのまま
流しに食器を持って行った光輝。