Seven...YUKI
「わぁ!!いいですね!行こ光輝!」
あたしは光輝の手を握って引っ張った。
「あっ…雪?」
「ん?」
「その…やっぱいいや」
何だろう。
あたしは口ごもった光輝にちょっと
笑いかけて香奈さんの家の車に乗った。
入学式から1ヶ月。
学校にもなんとか慣れて、
香奈さんのおかげで友達もたくさん
できた。まぁ、野次馬がほとんどだけど。
近くのコンビニでバイトも始めた。
部活をしてないから結構
シフトいれて6時から9時まで働く。
学校の勉強は余裕だから問題ないし、
テスト期間は入れないようにしてる。
6時からにしたのは学校終わって
光輝のご飯を作る時間が欲しかったから。
家のことはバイトが終わってから。
あたしとしては忙しいのは
施設の時と一緒で慣れてるから
そんなに大変そうにした覚えは
まったく無いんだけど…。