Seven...YUKI


「わぁ!!いいですね!行こ光輝!」



あたしは光輝の手を握って引っ張った。



「あっ…雪?」



「ん?」



「その…やっぱいいや」



何だろう。



あたしは口ごもった光輝にちょっと
笑いかけて香奈さんの家の車に乗った。










入学式から1ヶ月。



学校にもなんとか慣れて、
香奈さんのおかげで友達もたくさん
できた。まぁ、野次馬がほとんどだけど。



近くのコンビニでバイトも始めた。



部活をしてないから結構
シフトいれて6時から9時まで働く。



学校の勉強は余裕だから問題ないし、
テスト期間は入れないようにしてる。



6時からにしたのは学校終わって
光輝のご飯を作る時間が欲しかったから。



家のことはバイトが終わってから。



あたしとしては忙しいのは
施設の時と一緒で慣れてるから
そんなに大変そうにした覚えは
まったく無いんだけど…。



< 194 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop