Seven...YUKI
「だって告られてるのに
顔色ひとつ変えないし…。
正直俺結構いけてるって思うんだけど」
「自分で言うんだ」
だんだんイライラしてきた。
ってかどこまで着いてくるわけ?
「これから超告られると思うんだ。山村」
「だから何?」
「俺がボディーガードしてやるよ」
「…は!?」
あまりに変なこと言うもんだから
思わず振り返ってしまった。
「山村に男が近づかないように
俺がガードしてやる」
「ばかなんじゃないの?
そんなことしてる暇あるなら…」
「あれ?雪ちゃんじゃない?」
高嶋にそう言いかけた時に
車道に止まってる車から声。
「え?…あっ、お兄さん」
パトカーの助手席に座っていて
何か資料を見てた香奈さんのお兄さん。
笑顔であたしに軽く手を振りながら
窓のとこから身を乗り出す。
「何してんの?あっ、デート?」
「あっ、そう見えます?」