Seven...YUKI
記憶に…無いっ!
「5組の城山とおる」
「高嶋?」
城山くんの後ろからいきなり
姿を現したのは高嶋。
「お前が書いたのか~これ」
高嶋が持ってるのは1枚の手紙。
「あっ!僕の…」
は?は?はぁ!?
なんであんたが持ってんの?
「残念だけど。山村はあきらめなさい」
そう言って城山くんの目の前で
手紙を破った高嶋。
「あっ…あっ…うわぁ~!!」
泣きながら走っていった城山くん。
「ちょっ!あんた何してんのっ!?
ってかなんであたし宛の手紙
あんたが持ってんのよっ!」
「ん?山村のボディーガードだから。
超早起きしたんだぜ?
予想通り手紙入ってたから
損はしなかったけどね」
得意げに言う高嶋。
「勝手にとったの!?」
「うん。下駄箱に入ってたから。
4~5枚は入ってたな。
でも、今本人の目の前で破ってる。
あと1枚なんだけど見つからないんだよな
この細木俊介ってやつが…」