Seven...YUKI
「…光輝」
「あっわりぃ!しみた?」
消毒液をしみこませたティッシュを
あたしの指から離した。
「ううん…大丈夫。ねぇ…」
「何だよ」
血が止まらない指に必死になってる
光輝にあたしは聞いた。
「本当に明日、デートしてきていい?」
「何言ってんだよ。
俺が反対する理由…ないじゃん。
ほら、できたぞ。気をつけて…」
「あたしが光輝のこと好きでも?」
思わず口から出た。
光輝は驚いてる。
「あたしが…光輝のこと好きでも
止める気にはならない?」
「…」
そこで…黙っちゃうんだね。
泣きそうになったのをこらえた。
「…ごめん。やっぱいいや。
今のは忘れて?よし!」
あたしはそう言いながら立ち上がった。
「ご飯今作るからね」