Seven...YUKI
急いで髪を整えた。
時間割…大丈夫!
「光輝!行ってき…」
そう言って玄関を出ようとするあたしの
目の前に光輝の腕がのびた。
「姫?お送りいたしましょうか?」
は?
「…ってかなんか言えよ!
言ってるこっちが恥ずいじゃん!」
恥ずいって…自分で言っておきながら。
「…ぷっ…姫?くくっ」
「笑うなら送ってかねぇ!
あぁ!くそっ!」
「あぁ~分かった分かった!
ごめん!送ってくださいじいや!」
「じいや!?俺は執事じゃねぇぞ?」
「いいからいいから。
早くしないと本気で遅れちゃうから~」
そう言いながら光輝を引っ張った。
「わんわんわん!」
「モカ~♪行ってくるねぇ~!」
モカに手をふったあたしは
階段で1階まで降りた。
エレベーターなんて
使ってる時間無いもんね!