Seven...YUKI
「うんうん。雪ちゃん、それはひどいよ。
あたし達はただのクラスメイトだから
別にいいんだけどさぁ…」
「いつも一緒にいる深華には
話さないと…。しかも…年上だし」
「そうだよ!こんなおもしろい情報」
「ちょっと!人の恋バナを
情報とか言わないでよね。
それに深華に話さなかったのには理由が
ちゃんとあるんだからね」
そう言い残したあたしは小走りで
下駄箱まで行った。
「何?理由って」
それについてきた深華。
あたしは下駄箱から自分の靴を
出しながら言った。
「…深華に言ったら絶対おもしろがって
うちにこようとするでしょ?」
「深華なら行くね」
「うん。それで次の日1日中からかう」
「確実に」
あとから追いついた子もそう言いながら
靴を履き替えた。
「別にそれはそれでいいんだけど…。
深華がうちに来て光輝に会ったら
何しでかすか分からなかったから…」
深華の態度ならあたしが光輝のこと
好きってばれそうだったし…。
「あたしってそんな子なの?」