Seven...YUKI
あたしはすっかり忘れてた。
今日日直じゃん!
時計を見たらもう4時すぎてる…。
「もう!雪のばか!」
「ごめんって!深華も教えてくれるなら
もっと早く教えてよね~」
なんて、深華に文句を言いながらも
日直の仕事をさっさと済ませた。
「っていうかなんでみんなも
いるわけ…?」
深華の周りにはクラスの女子が半分近く
群がってる。
「あたし達だって雪の彼氏見たいし」
「いくら仲いいからって深華だけに
ぬけがけなんてさせないもんね!」
「ぬけがけって…別に合コンするわけじゃ
ないんだから…」
深華も深華で少しあきれてる。
「言っとくけど!ちょっと紹介したら
あたしはすぐに帰るからね」
「分かってるって。心配しないの」
そうそう、ってみんなでうなずくけど
心配できないから言ってるんじゃん!
だって…みんな可愛いし…大人だし…。
あたしだってまだ光輝にちゃんと
好かれてるって自身ないのに…。