Seven...YUKI


光輝を見るとクラスの子に
質問攻めにあってる。



もう!ちょっとだけって言ったのに…。



でも、どうしよう~。



あたしが困ってると、



「ちょっと!…ごめんね?」



いきなり大きな声を出したせいか
一気に静かになった。



そしてその間を通ってあたしのとこまで
来た光輝はあたしの手を握って、



「俺、雪の彼氏の山村光輝。
別にモデルでも俳優でもないんで
そこのところ勘違いしないように。
学校で雪のことよろしくね?
雪のお友達さん」



光輝…?



それだけ言うとあたしを引っ張って
門に向った。



あたしは引っ張られながらも
振り返りこっそり深華に手を振った。



「あぁ~…疲れた。
いまどきの女子高生って元気だな」



首を回しながらバイクにまたがり
ヘルメットをかぶった。



「あの…本当にごめん?
1回会ったらそれでいいって
みんな言ったから…」



「もういいって。
そりゃ高校生がバイクで送って
もらうなんてびっくりして当然だし。
みんな知りたくもなるよ、きにすんな」



そう言いながらあたしの頭に
ヘルメットをかぶせた。




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