Seven...YUKI
まだぼーっとしたまま体を起こす。
確か…昨日、香奈さんの家で
ヨネさんと遊んで…あれ?
それからどうしたんだっけ…。
なんであたし自分のベッドで寝てるの?
…ん?…あれ?
誰これ……ん?
「きゃあああああ!!!」
「うわぁ!…………ゆ…き?」
「なんで光輝があたしのベッドで
寝てるの!?なんで?なんで!?」
「あぁ~…うるさい…はぁぁぁ」
光輝は頭をかきながら体を起こした。
「昨日…香奈さんの家で
雪寝ちゃったんだよ。
それで香奈さんに送ってもらって
俺がベッドに運んだのに
雪が俺の服つかんで離さないから
俺もそのままここで寝たの…」
え?え?…全然覚えてない。
「あ~…スーツしわくちゃだよ。
雪。クリーニング出しといてくれない?」
「あっ…うん。あぁ~びっくりした」
スーツなんて着てるから一瞬
光輝だって分かんなかったし…。
「もう。光輝も服つかんだくらいで
一緒に寝たりしないでよ」