Seven...YUKI
正直退屈してきたところで
食事タイムがはじまった。
「わぁ~光輝すごいね!
あたしバイキングなんて初めて!」
ただでさえ広い式場いっぱいに
高級な料理が並ぶ。
それだけでもテンションがあがっちゃう。
「いや、俺も正直初めて…
おやじがこういうの嫌いだから」
「光輝のお父さん?」
「あぁ」
そうなんだ…ん?待てよ?
光輝のお兄さんの結婚式なんだから
光輝のお父さんも…お母さんも?
出席してるはずだよね。
そう思ってると後ろから聞こえた声。
「おっ?光輝?」
振り返るとすっごく不機嫌そうな
おじさんとご機嫌でお皿に料理を
盛り付けてるおばさん。
「噂をすれば…」
「?」
「いや…別に」
もしかして…光輝のご両親?
「あらっ?光輝、こちらのお嬢さんは…」
光輝のお母さんがあたしを見て
光輝にたずねた。