Seven...YUKI
そう言いながら立ち上がって
なぜか気をつけをしている光輝。
「そうですか。…お嬢さん大丈夫?」
「あっ…大丈夫です」
宮って人はあたしの手をひいて
立ち上がらせてくれた。
「ほんとに、女性にこんな失礼なこ…」
そう言いながらあたしの顔を見た。
その瞬間宮って人の動きが止まり
じっとあたしを見つめた。
「あの…」
なんだろう…。
「…あの…どうかしたんですか?」
「あっ…いや。これは失礼」
我に返ったようにあたしから
目をそらした。
「それじゃあ俺達はこれで…」
「あのっ…お嬢さん」
「え…はい?」
「あなた、名前は?」
「…山村雪です」
「山村…雪?…そうですか。
それじゃあ人違いですね」