Seven...YUKI


人違い?…誰かに…似てたのかな?



「あの…2人は恋人ですか?」



「えっ…あっ、まぁそうですけど」



「そうですか。彼、名前は?」



「山村光輝です」



「そうですか…彼はかっこいいし
彼女は美人だ。
それにお嬢さん…あなたの瞳は
本当に美しい。
また会えると嬉しいです…それじゃあ」



そう言って犬を連れて去っていった。



「なんなんだろう?」



「さぁ?雪があんまりきれいだから
惚れちまったんじゃねぇの?」



「え!…嫌だよ。あんなおじさん」



「ばか。だからってどうこうしようって
もんじゃねぇだろ?大丈夫だよ」



そう言いながら光輝はあたしの手を
握った。



あたしも握り返した。



「でも…あのおじさん。
なんだかすごく懐かしい気がする…。
よく分かんないけど…」



「そうか?まぁ、ほんわかしてるし
あれでも名俳優だからな。
雰囲気ぐらい自分でコントロール
できるんじゃね?」



「そっか…」



なんだろう…。


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