Seven...YUKI
「雪、モデルに興味あったのか?」
「最初は興味なかったけど…。
こんだけしつこいと嫌でも気になるし…。
女の子にとってモデルってすっごく
憧れの存在じゃん?」
「まぁ、そうだけど…」
「何?やったらだめ?」
「だめ…ではないけど…」
そこで黙った光輝。
実は香奈さんの結婚式の日。
とうぜんマスコミなんかもたくさんいて
芸能界関係の人だっている。
あたしは何人もの人からスカウトされた。
香奈さんとあたしが知り合いだって
知った事務所からは家にまで電話が
かかってくるようになった。
ほぼ…毎日。
香奈さんの結婚式が6月。
今は夏休み直前。
もう少しで1ヶ月経つのに
鳴り止まないスカウトの電話。
こうしつこいと気にもなるし…
自分にモデルの素質があるんじゃ
ないかって勘違いもしちゃう。
だからいい加減やめてほしいんだけど…。
「ねぇ光輝?夏休みどっかいけないの?」