Seven...YUKI
「?」
「…瞳なんだ」
え…。
「…瞳…さん」
「付き合い始めた時、クラスの奴らと
友達の写真携帯で撮って遊んでたんだ。
それで…瞳の写真を撮った時
友達のと自分のを比べたら
友達の撮った瞳の方が可愛く見えてさ?
それが悔しくておちこんでたら
ちょうどそのカメラマンの特集やってて。
いつか瞳を一番可愛く撮れるのは
世界中で俺だけになりたいって思って…」
…そんな話…聞きたくない。
「…なんて!俺超ガキだなっ」
「…そうだね」
だめだ…笑えない。
そう思ってるあたしを光輝は抱きしめた。
「…光輝?」
「…撤回。今の話」
「はっ?」
「プロのカメラマンになって…
雪を一番可愛く撮れるのは
世界中で俺だけになる!
…だから、そんな悲しい顔しないで?」
…光輝…。
「あぁ~泣くなよ!」
「…が、頑張って…プロのカメラマンに
…ぐすっ…なれ…よ」