Seven...YUKI
「本当に…あたしがモデルなんて…
考えたことも無かったけど…。
でも…期待されてるなら…
こたえたい…です」
「雪…本当に…いいのか?
無理とかしてないか?」
「してないよ。
誰かに期待される人間だって…
自分がそんな人間なんだって思うと
すっごく嬉しいし…。
ここで光輝の練習モデルやってみて…
とまどいもあったけど、
楽しさがどんどん大きくなって…。
あたし…モデルになりたい」
前のあたしだったらこんなにどうどうと
こんなこと言えない。
けど…今なら大丈夫。
「それに…光輝もいるんだし…。
心配ないでしょ?」
笑顔で光輝にそう答えた。
それからあたしは香奈さんのお母さんが
経営する橘プロダクションと契約。
正式にSevenの専属モデルになった。
高校生のSeven専属モデルは異例らしく
雑誌で紹介されてからは
芸能ニュースなどで取り上げられた。
高校も認めてくれて、
バイトをやめたあたしは
平日は学校、休みの日はモデルの仕事。
忙しいけど…なんだかんだ楽しい。
Sevenのモデルさんはみんな年上だけど
優しくてすぐにうちとけた。