Seven...YUKI


「雪!?」



驚いた光輝はすぐにキッチンに
入ってきた。


「雪!?どうしたっ!」



「え…あっ…」



しゃべりかえそうと思っても
頭がくらくらする。



そんなあたしを見た光輝は
あたしのおでこに手をあてる。



「すげぇ熱…雪横になろう」



そう言うとあたしを抱きかかえ
ベッドに連れて行ってくれた。



「いつからしんどかった?」



ベッドにおろしながらそう聞く。



「…撮影…終わったころから…」



「ばかっ!早く言えよ。
とにかく大人しく寝てろ、薬買ってくる」



いってらっしゃい。



そう言いたくても口が動かなかった。



光輝が部屋を出て行ったと同時に
目を閉じて眠りについた。










「……」



…何か聞こえる。



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