Seven...YUKI
苦笑いをしたあたしは小さく口を開いた。
おかゆがあたしの口の中に入る。
「あつっ…」
「あっ!悪い!」
あわててあたしの口元に
おしぼりをあてる光輝。
「大丈夫か?」
「…うん。大丈夫」
「気をつけろよ?ほら」
またれんげにおかゆをすくい
あたしの口へ運ぶ。
今度は気をつけて食べる。
「はぁ…見てられねぇ」
「え?…おい高嶋」
「…高嶋。料理上手いね」
部屋を出て行った高嶋を目で追う
光輝にそう言った。
「え?…あぁ、美味いか?」
「うん。おいしい」
「よし。じゃあもう1口」
食欲無かったのにどんどん食べ進める。
思った以上に高嶋のおかゆが
美味しかったから。