Seven...YUKI
「え…あの…」
「勝手にこの家に入ってるのは
あんたでしょ?出ていきなよ」
何言ってるの?まったく理解出来ないっ!
「は?…あなた…」
「あ~あ!お腹減ったな~…」
あたしの言葉を無視しながら
キッチンに入っていった。
「あは♪ケーキあるじゃん!!
いただきっ!!」
そう言いながらケーキをフォークで
食べようとしたその人。
だめっ!!
そう思った時には勝手に体が動いていた。
バッチン!!!!
その人の頬をおもいきり叩いていたんだ。
「…ってぇ…何すんだよっっ!!!」
あたしに向かってそう叫ぶその人。
だって…そのケーキは…。
あたしが光輝のために焼いたケーキ。
あなたに食べさせるために
焼いたものじゃない。
「ちょっとこうちゃん!この子誰!?」