Seven...YUKI
…こうちゃん?
やっぱり光輝の知り合いなの?
だめ…泣いちゃだめ…泣きたくない。
でも…無理だ…。
今にも涙が溢れそうになった時、
「…雪、おいで?」
優しい光輝の声。
あたしは勢いよく光輝の胸に飛び込んだ。
その瞬間我慢してた涙はいっきに
溢れだす。
「…こうちゃん…どういうこと?」
「この子は俺の彼女」
「は!?……冗談でしょ?」
「冗談じゃない。
…悪いけど瞳、帰ってくれない?」
瞳…って…今言った?
「…何言ってんの?」
「…いいから…帰れって
言ってんだよ!!!!」
光輝がこんなに怒鳴るなんて…初めて…。
光輝が怒鳴った後、床に何かを投げつける
音が聞こえ部屋を出ていったその人。
それが分かると体の力が抜け、
あたしは床に座り込んだ。