Seven...YUKI
なんであたし泣いてるんだろう…。
なんで光輝は必死に謝ってるの?
…最悪なクリスマスだ…。
「あっそうだ。元カノ問題、
あれからどうなった?」
パンをほおばりながら聞いてきた深華。
「何も?これといって…」
「それにしても…留学してたのに
自分からフった男のとこに帰って
くるなんて度胸あるよね」
「…うん…。
見た目もすっごくいばってる人だったし、
…でも…あの人を光輝が好きになるとは
どうしても思えないんだよね…」
光輝も見た目チャラいけど…
光輝のタイプは自分に似た人じゃ
無い気がする…。
「まぁ、海外に行って変わったとかも
あるじゃん?
でもイブにいきなり現れて
それから何も無いって反対に不気味だね」
…そう…不気味。
クリスマス以来あたしと光輝の間では
あの日の話はまったく無い。
昔Sevenでスタイリストをしてたって
香奈さんに聞いたことあるから
もしかしたら…って思ったけど
そんな話も噂も聞かない。
それに…留学してたのに…。