Seven...YUKI


あたしがあいさつをすると
説明が続く。



「今回はティーン向け商品として
売り出すのがうちの目的です。
シャンプーとリンス、両方が
プリンセスをイメージしたものに
なっています。
中高生にもセレブ気分を味わって
もらおうとして企画いたしました」



そう言って薄いピンクのシャンプーと
リンスのボトルを机に並べる。



「…でわあとはSevenのスタッフさんに
お願いします」



「わかりました。
それじゃあ…ヘアは川島で、
メイクとネイルは鈴木と真田。
スタイリストは…滝と成田でやれ」



「はい!!」



渡部さんの声で準備にとりかかる。



「それじゃあ楽屋いきましょう」



滝さんに背中をおされ楽屋へ向かう。



「それにしても雪ちゃんすごいわね」



「え?」



「デビューして…4ヶ月ぐらい?
それなのにここの会社の新商品の
イメージモデルなんてすごい」



「そうなんですか?」



あたしの肩をポンポンと叩く
滝さんに向かって聞いた。



「雪ちゃんは知らないものね。
ここの会社とSevenは長い付き合いで
新商品が出ると必ずと言っていいほど
sevenのモデルがイメージモデルを
するの」

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