Seven...YUKI
でも…これは違うんだもん。
「そうですか…じゃあ勝手に
変えさせてもらいます」
そう言い頭を下げ、
近くのスタッフにドレスの裾を
持ってもらい楽屋に走った。
「ちょっと!!待ちなさいよ!!」
後ろに叫んでる瞳さんを振り返らず
楽屋へ向かった。
「ちょっ…雪ちゃん!?成田さん!?」
「い、いいんですか!?雪さん」
「いいんです!裾、お願いします」
だってイメージと合わないのに
撮影するなんて間違ってる。
あとで怒られてもいいから
早く着替えたい。
楽屋に着くとあたしはドレスの
背中のファスナーを開けて
ドレスを脱ぎだした。
「雪さん!?何してるんですか!!」
男のスタッフがみんな目をそらす。
「ちょっとどけてっ…雪ちゃん!?
何してるのっ」
後からついてきたのかスタッフの
中から出てきた滝さん。
「ちょっとみんな出て行きなさい!
雪ちゃんの下着姿見たなんてしれたら
光輝に何されるか分からないわよ!
ほらっ!」