Seven...YUKI


滝さんがスタッフを楽屋から
追い出している間にもあたしは
ドレスを脱いだ。



そして近くにあったコートを
下着の上に直に羽織り、
用意してあった他の衣装を
片っ端から見る。



「ちょっとあんた!どういうつもり!?」



衣装を選んでいると腕を掴まれた。



「いたっ…」



「あたしの選んだ服にけちつける気!?」



「別に…けちなんて…」



「瞳ちゃん。やめなさい」



あたしの腕を掴む瞳さんの腕を
掴む滝さん。



「雪ちゃんこの衣装はどう?」



そう言って差し出された衣装。



イメージにぴったりの衣装だった。



「これいいです!
これに着替えていいですか?」



「えぇ。早く着替えてらっしゃい。
スタジオはもう準備終わるから
急いでね」



「はい」



あたしは笑顔の滝さんと睨んでる
瞳さんに大きくお辞儀して更衣室に
入った。



ひざ上ぐらいのワンピ。


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