Seven...YUKI
モデルになって少ししか経たないのに
仕事魂なんて笑っちゃうけど…。
「…雪…それは」
「あたし…天狗になってるのかなぁ?」
渡部さんや滝さんに素質があるなんて
言われて、
香奈さんで半年の仕事を
あたしは4ヶ月ほどでもらえた。
そんなことを聞いて天狗に
なってたのかもしれない。
「ちょっ!…泣くなよ」
「…だって!!…ひっく…瞳さん…
光輝の元カノだし…なんか…」
「雪、やきもち?」
「…かなぁ~?」
だって好きな人の元カノって…
やっぱり気になるし。
それに、光輝にとっては特別な
人だったわけじゃん。
敵視してたのかも…。
こんなことを思う自分が
嫌になってる時、光輝に抱きしめられた。
「…こう…き?」
「雪…モデルだってちゃんと
威張ってていいんだぞ?」
「…え?」
「そりゃ確かにモデルは?
スタッフみたいに労働があるわけじゃ
ないし、楽だろ。
カメラマンとかが汗水流して働いてても
モデルはきれいで輝いてるんだから」